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週刊とりらいど

主に頭と足が鳥並の初心者ローディによる活動報告。北摂サイクリング同好会所属。

主に頭と足が鳥並の初心者ローディによる活動報告。
北摂サイクリング同好会所属。

淡路島ロングライド2016 後編

 どうも、とりです。

 ようやく涼しくなって走りやすい季節になりましたね。

 

 さて、淡路島ロングライド2016、後編です。

 舞台はいよいよ淡いち最大の難関、灘から続く連続激坂。

 

 ここまでの立川峠だけでも死にかけている鳥は、はたして無事に完走することができるのか。

 

 それでは、「淡路島ロングライド2016レポ 後編」、レディゴー!

 

灘AS~慶野松原AS

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 平均勾配8~11%、最大勾配15%。そんな峠が、一つでもつらいというのに三連続。一つ峠を越えると、体力も回復しないうちに次の峠が現れる。ようやく終わりかと思えばまた登る。終わり無き苦行。

 

 多くの参加者が、自転車を降り、死んだ目で押し歩いている中、たとえ歩くより遅くても、足をつかない限り負けていないと思っている私は、ただひたすらペダルを押し込み続けます。

 

 賽の河原で石を積む亡者の気分でペダルを踏んでいると、斜度が少し緩やかになりました。

 

 まだまだ先は長いから無理はするべきでない、わかっていた筈なのに……。

 

 ゾンビ以下の思考力になっていた私は、少しでも早く苦行を終わらせようと、ケイデンスを上げ、加速をしてしまったのです。

 

 ビキ!

 

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 とり
「あ、あしが!!」

 

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「と、とりサン、まさか足が……!」

 

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 とり
「つっ……てない……セーフ!」

 

 人間って不思議ですね、足攣りも慣れてくると、攣る寸前の予兆がわかるようになります。

 慌てて自転車を降り、いざという時の為に持っていたクエン酸粉末をボトルに投入して一気飲み。

 

 持ってて良かったクエン酸。ありがとうグリコ。そしてありがとう。

 

 道端に腰を下ろし、数分休むと、足攣りの予兆は遠ざかり、なんとか走り出せそうです。

 

 もう無理はしないと心に誓い、そこからは更にゆるゆると、止まらないぎりぎりの速度で激坂区間を突破したのでした。

 

PM13:00 慶野松原エイドステーション(通過制限13:30)

 かなりスローペースで走ったと思うのですが、なんとか制限時間まで30分の貯金をキープしたまま、慶野松原エイドステーションに到着することができました。

 

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 またも砂地。おまけに振り出した小雨でぬかるんでいます。

 場所がら仕方ないのかもしれませんが、もう少し配慮を(略)

 

 で、エイド食はこちら。

 

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 安心のおにぎりさん。

 

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 おにぎりに飽きたらパンもあるよ。

 

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 デザートもあるよ。

 

 本来ならにゅう麺があったらしいのですが、我々が到着したときには終了していました。残念。

 

 さて、スタートからここまで、距離にして96.8km、主要な難関である南部の山岳地帯も無事に終え、あとは平坦路をひたすら走るだけ。

 

 となれば。

 

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 とり
「もう勝ったも同然!」

 

 これでゴールまで足切りに引っかかることも無いでしょう。

 

慶野松原AS~多賀の浜AS 淡路サンセットライン

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 一行は次の目的地、多賀の浜エイドステーションを目指し、西海岸を北上します。

 海岸沿いのこの道は、天気が良ければとても気持ちの良い道なのでしょうが、小雨交じりの曇天、そして北からの強い風が行く手をはばみます。

 

 そう、この向かい風こそが、淡いち四天王二強の一角。

 残り距離は約60㎞、北端からの折り返しの10㎞弱を除けば、ここからはずっと向かい風の中を走ることになります。

 

 さて、ここで普段なら一番にへこたれるザ・貧脚の私ですが、この日はなぜか調子が良く、先ほど山で足がつりかけたのが嘘のように軽快に足が回ります。

 もしかするとこれがクエン酸の力なのでしょうか。悪天候のおかげで暑さに胃がやられるようなことがなく、エイドで順調に補給が行えたのも良かったのかもしれません。

 

 なんにせよ、これなら最後までタレることなく走り切れるはず。

 

14:10 多賀の浜エイドステーション(通過制限14:40)

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  順調に貯金をキープしながら、無事に最後のエイドステーション、多賀の浜エイドステーションに到着。

 

 良かった砂地じゃなかった。

 

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 これこれ、こういうのを待っていたんです。

 

 安定おおにぎりさんや、パンやバナナも良いですが、せっかくのイベントなんですから、その地方の美味しいものが食べたいですよね。

 

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 とはいえそれだけではお腹が減るのでパンもいただきます。

 

 パンと暖かい玉ねぎスープで暫しの休憩。

 

 一方、貨車は何やらクランク付近から異音がすると言ってメンテブースへ。

 

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 そういえば紹介していませんでしたが、今回貨車はミニベロでの参加です。

 ミニベロで150㎞とか相変わらず頭おかしいですけど、納車したての新車を自慢したかったのでしょう。うらやましくなんかないんだからね。

 

 さて、時間的には安全圏に入ったとはいえ、貨車のメンテを待っているとせっかくの貯金を食いつぶしてしまいます。

 

 変態の貨車なら多少遅れても追いついてくるだろうと考え、私とkindleは先に進むことにしました。

 

多賀の浜AS~明石海峡大橋

 多賀の浜ASを超えると、道は少し沿岸を離れ、市街地を走ります。

 

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 地元の子が声を張り上げて「がんばれー!」と応援してくれていました。

 我々はかなり後半グループのはずですが、ずっと応援してくれているのでしょうか。

 

 沿岸部から離れて風がやわらいできたので、調子の良い私が前をひき、軽快に進みます。

 

 が。

 

 しばらく走っても、後続の二人が追いついて来る気配がありません。

 普段であれば坂道で私の速度が落ちたところで距離が詰まるのですが、平坦路なので意外と差が縮まらないのかもしれません。

 

 休憩がてらに二人を待つことに決め、歩道に自転車を止めたそのとき。

 

 ガラ!ダダダダ!

 

おばちゃん「ちょっとちょっと!!」

 

 自転車を止めた少し先のお店から、おばちゃんが飛び出してきました。

 

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 とり
(やば、止めちゃダメなところだったか……)

 

おばちゃん「これ持っていって!(どさ)」


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 チョコレイト!

 ※写真はごく一部ですが、両手に山盛りもらいました。

 

おばちゃん「渡したくてずっと待ってたのに、誰も止まってくれなくて困ってたのよー」

 

 止まった瞬間に凄い勢いで飛び出してきたと思ったら。ずっと待ってたのか!

 

 正直なところ、チョコレートは溶けるので、一度に食べる以上をもらっても困るのですが、その気持ちがうれしい。

 

 感謝の言葉を伝え、とりあえず一つを口に放り込み、おばちゃんが帰っていったところで残りをバックパックに仕舞いました。

 

 さすがに両手に山盛りのチョコレートは食べきれませんからね!

 

 で、少し待っていると。

 

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「お待たせー」

 

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 貨車
「お待たせ―」

 

 ガラ!ダダダダ!

 

おばちゃん「ちょっとちょっと!!」

 

 また来た!!

 

 先ほどのやり取りをもう一度繰り返し、満足したおばちゃんは帰っていきました。

 

 おばちゃんありがとう。

 

 で。

 

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 おばちゃんの暖かい声援とチョコレートで力を得た一行は、一路ゴールを目指す。

 

 このあたりになると、疲労のためか、速度の出ていない集団が目立ち始めます。

 

 この淡路島ロングライドは、比較的初心者の参加率が高いらしいので、おそらく最後尾集団であるこのあたりは、ロングライドに慣れていない人たちが多いのでしょう。

 

 我々は、まだまだ元気な牛を先頭に、なぜか元気な私、その後ろにkindle、最後尾に貨車という隊列で、速度の出ていない集団を追い抜きながら走っていたのですが……。

 

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 Kindle
「おい、貨車がついてきてないぞ」

 

 なん……だと……。

 

 もしここで千切れたのが私だったなら、すぐに他の3人は足を止めたのでしょうが、貨車の変態ぶりを知る我々は、

 

 いやいや、たまたま信号か何かで切れただけだろう。

 

 変態脚力を持つ貨車に限って、千切れてしまうなどということはあるまい。

 

 どうせすぐ追いついて来るだろう。

 

 と、あまり気にせず、少し速度をゆるめるだけで、そのまま走り続けてしまったのです。

 

 が。

 

 全然追いついてこない。

 

 速度をゆるめて走ってしばらくしても、貨車が追いついてくる気配はありません。

 

 ここでようやく我々は、貨車が千切れてしまうことは無いが、吹っ飛んでることはあるかもしれない(貨車のイベント事故率は50%以上である)、ということに思い至り、足を止めました。

 

 何かあったのなら連絡があるはず。

 携帯片手に待つことしばし……。

 

 しばし……。

 

 あ、来た。

 

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 貨車
(ぜーはー)「ミニベロきつい!」

 

 あ、そういえばこいつミニベロだったな。

 

 ここまであまりにも平然とついて来ていたので、誰も気にしていませんでしたが、そういえばそうでした。

 

 私が足を引っ張ってド低速だった山岳地帯では、ミニベロでも問題が無かったようですが、平坦路で集団を追い抜きながらの高速巡行となると、流石にそうはいかなかったようです。

 

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「そうか、貨車も人間だったんだ……(しみじみ)」

 

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 とり
(お前が言うのかよ……)

 

 とはいえ、ゆっくりと貨車の回復を待つほどの余裕はないわけで。

 

 とりあえず貨車の口にありったけの回復系の携帯食を詰め込み、ペースを落としてゆっくりと進むことにします。

 

 そして。

 

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 行く手に明石海峡大橋が見えてきました。

 

 15:40 最終関門 江崎灯台(通過制限16:00)

 

 写真がありませんが、ここが最後の通過制限ポイントです。エイドではありませんので、係員が「トイレ以外の人はそのまま通過してくださーい」と誘導しています。

 16時までにここを通過しないと失格なので、時間の無い我々はそのまま通過……。

 

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 Kindle
「ちょっとトイレ」

 

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「俺も俺も」

 

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 貨車
「俺も俺も」

 

 できず。

 

 まぁ、ここからゴールまではわずか8.2㎞。16時ジャストに出発してもゴール制限の16時30分には間に合うはずです。

 

 全員のトイレが終わるのを待ち、15時50分、今度こそゴールに向けて走り出した直後……。

 

パァン!!

 

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 パンク音…だと…!?

 

 ここでパンク修理を始めてはタイムオーバーは必至。となればパンクした者を待つわけにはいかない。

 

 かわいそうだが見捨てて行くしかない!

 

 パンクしたのは誰だ!

 

 と、全員を見渡すが……全員無事!

 

 振り向くと、たった今出発した江崎灯台で、orzと崩れ落ちるローディの姿。

 

 嗚呼……。

 

 ゴールまで8.2㎞、さぞ無念であろう。

 

 だが、俺たちは立ち止まるわけにはいかない!

 

 さらば名も知らぬローディよ!!

 

江崎灯台明石海峡公園

 江崎灯台を超えればゴールは目の前。

 ただしそこで待ち受けるは、淡いち四天王最後の刺客。明石海峡大橋前の登り(正式名称不明)。

 距離も斜度も大したことは無いが、ここまで150㎞近くを走って来たローディにとっては十分な難敵である。

 

 が。

 

 ここに来てなぜか絶好調の鳥。足が尽きて低速で登る集団をじわじわと追い抜きながら、問題なく登頂。

 

 これでもうこの先に坂は無い。待つのはゴールゲートのみ!

 

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 とり
「もう何も怖くない!」

 

16:10 明石海峡公園(通過制限16:30)

 最後の登りを終え、最後の下りを一気に駆け下り、そのままゴール……とはいかず、ゴール前の1㎞ほどが絶賛大渋滞。

 

 しばしトロトロと進み、ようやくフィニッシュゲートが見えてきました。

 

 最後は艱難辛苦を共に乗り越えた仲間たちと共に、並んでゴールを……。
 

 

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 とり
「ゴールはもらったぜ!!」

 

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「そうはさせない!」

 

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 Kindle
「はっはっはっはー!」

 

 そして16時15分。

 

 (醜い争いの末)全員無事ゴール。

 

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 とりあえず乾杯!

 

 悪天候ではありましたが、そのおかげで暑すぎることもなく、最後まで楽しんで走り切ることができました。

 

 思えば、淡いちへの挑戦はこれで4回目ですが、自力で最後まで完走できたのは初めてです。

 

 初回はクロスバイクで途中で力尽き、二回目は借り物ロードで熱中症になり、三度目は完走はしたものの、後半でハンガーノックを起こして引いて貰いっぱなし……。

 

 ……過去のことは忘れましょう。

 

 なにはともあれ。

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 ありがとう淡いち!

 

 以上、週刊とりらいど「淡路島ロングライド150編」でした。

 

 ◇◆◇◆◇◆◇

 

 追伸。

 

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 駐車場を出るのに30分以上かかりました。

 

 -完-

 

 ◇◆◇◆◇◆◇

 

スペシャルサンクス

kindle・貨車・牛

淡路島ロングライド150スタッフの皆さま

グリコ(CCDとクエン酸に感謝を込めて)

応援してくれた地元の方々

チョコレートおばちゃん

 

 ◇◆◇◆◇◆◇

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