週刊とりらいど

主に頭と足が鳥並の初心者ローディによる活動報告。北摂サイクリング同好会所属。

主に頭と足が鳥並の初心者ローディによる活動報告。
北摂サイクリング同好会所属。

京都美山サイクルグリーンツアー 後編

 全11カ所中、5カ所のチェックポイントをクリアし、いよいよ後半戦に突入した鳥たち一行。

 だが、エイドステーション毎に提供される豊富すぎるエイド食のせいで、残り時間に余裕はない。

 時刻も正午に近づき、いよいよ真夏の太陽が本気を出し始める。

 37度を超える猛暑のなか、鳥たちは無事完走することができるのか。

 

 京都美山サイクルグリーンツアー 後編

 

 はっじまっるよー。

 

AM 11:15 宮島エイドステーション

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 他に美山鹿カツバーガー、こけら寿司、紫蘇ジュースやミント水等々。

 スタート地点のすぐ横にあるエイドなので、各種限定品はこの時点で完売していましたが、それですら圧倒的な物量です。

 

 とはいえ、前のエイドからは10㎞ほどしか走っておらず、ここまでのエイドが胃袋の中で激しい自己主張をしています。

 

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 とり
「……白ご飯と漬け物がすごい美味しそうだけど腹がいっぱいだ……」

 

スタッフのおばちゃん

 「ちょっとちょっと、これ食べないと後悔するよ!」

 

 目をキラキラさせ、笑顔でごはんと漬け物を勧めてくるくるおばちゃん。

 これは完全に「美味い物を人に食べてもらう時のわくわく顔」です。

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 こんな顔で勧められて食べずにいられるだろうか!

 

 否!

 

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 とり
「……ご飯うめぇ……」

 

 ちなみに「おくどさん」というのはカマドのことらしいです。

 記事を書きながら調べて初めて知りました。

 

 さらにこのエイドでは、ヘッドスパ(?)サービスまで提供されている至れりつくせりっぷり。

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 気温35度オーバーの中でこれをやってもらうとホント気持ち良い。

 夏のイベントにはすべて導入してほしいものです。

 

AM 11:45 鶴ケ岡エイドステーション

 おかしい、エイドの間隔が短すぎる……。宮島エイドからわずか5㎞弱である。

 だからといって彼らに容赦はない!

 

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 他に冷や奴、自家製ジュース各種、冷やし野菜等々。

 どこのエイドもちゃんとご飯、肉、野菜、スイーツとバランス良く取り揃えられているのも凄いところですよね。

 

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 とり
「……しかし流石にもう肉や米は食えんぞ……」

 

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「コロッケうめぇ(がつがつ)」

 

 ちなみにこの鶴ケ岡エイドは、最初の知井エイド同様、複数のチェックポイントの分岐点で、この先のチェックポイントは坂の上。

 お腹はいっぱいですが、冷やし茶碗蒸し、冷や奴、ジュース類でエネルギーと水分を補給をしておきます。

 満腹でも消化が間に合わずにハンガーノックになることがありますからね。消化に良いものをこまめに補給するのは大事なのです。

 

PM 12:10 洞チェックポイント

 正午を超え37度にもなる気温のなか、長い坂道を延々と登った先に、洞チェックポイントはありました。

 コース的には序盤に超えた知井からのチェックポイントとそれほど変わらない斜度と距離なのですが、涼しい朝と、暑さがピークのこの時間とでは疲労度は比較になりません。

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 そんなエイドに用意されているのは嬉しい打たせ水(?)。谷川からひいているという水は冷たく、頭からかぶると生き返る思いです。

 濡れたおっさんという誰のご褒美にもならない見苦しさはご容赦ください。

 

 PM 12:50 山森チェックポイント

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 いったん鶴ケ岡AS近くまで戻ってからの登り返しですが、時間的に余裕がないので、休憩は挟まずそのまま登り返します。

 洞で全身びしょ濡れになったはずなのに、わずか5分も経たないうちにすっかり乾いています。ほんと真夏にロングライドなんてやるものではありません。

 

 と、参加者が悪態をつきたくなって来たところですかさず。

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 ご褒美が用意されている隙の無さ。ほんと美山愛してる。夏のロングライド最高。

 

 写真を撮り忘れましたが、冷えたスイカもありました。

 満腹でもスイカは別腹です。

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 ついでに冷たい清流でクールダウン。

 なんかもう農家のおっちゃんが野菜洗ってるようにしか見えませんが。

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 なかには「冷やしローディはじめました」的な人も……。

 一緒に冷やし鳥になりたいところですが、一度つかったら立ち上がれなくなりそうなので、諦めて先へと進みます。

 

PM 13:10 再び鶴ケ岡エイドステーション

 先ほど鶴ケ岡ASを通過してから10㎞に1時間以上、かなりペースが落ちてきました。

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 ちょうど13時からの限定品、「としばあちゃんのおいしい鱒ずし」が提供されていましたが、鳥は鱒ずしが苦手なのでこれはスルー。

 

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 Kindle
「鱒ずしうめぇ(がつがつ)」

 

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 貨車
「うめぇうめぇ(がつがつ)」

 

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 とり
(こいつらほんと良く食うな……)

 

 なにはともあれ、ここまででチェックポイントは7カ所、残りは西方の4カ所。残り時間2時間で、残り距離が30㎞ほど。事前にルートラボで確認した限りでは、西方は比較的平坦なので、十分に完走を目指せる時間です。

 

 完走は二の次、などとは言いつつも、間に合いそうならば狙いたい。

 一行は次の目的地である川谷チェックポイントを目指します。

 

 が。

 

スタッフのおっちゃん

「ここ左折やでー」

 

一行

「はーい」(左折ー)

 

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 Kindle
「あれ、そっち萱野CPじゃね?」

 

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 とり
「ほんとだ、まぁそっち先でも良いんじゃね」

 

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 最終的には全部のチェックポイントを通過しなくてはいけないので、ルートが変わっても問題は無い、その時の我々は、そう思っていたのです。

 

AM 13:30 萱野チェックポイント

 写真を撮り忘れていましたが、疲れてくると写真が減っていく、それがとりライドクオリティなのでまぁ良いでしょう。

 

 ここには冷たい湧き水があったので、ありがたく頭から被っておきます。

 

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 とり
「さて、川の北側の道を走って川谷に行く予定だったけど、
 ここまで来たなら南の道で肱谷目指そうか」

 

 少しの距離であっても、来た道を引き返すのには抵抗感があるので、一行は道なりに肱谷チェックポイントを目指すことにします。

 

すれ違ったローディたち

「結構なアップダウンだったなー」

「せやなー」

 

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 とり
「……何か嫌な言葉が聞こえた気がする」

 

 

 そう、地図を良く見れば気が付いたはずなのです。

 曲がりくねった道はヤバい!(斜度的に)というのは地図読みの基本。

 

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 ヤバイ

 

 で。

 

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 無事死亡。

 

 細かなアップダウンが延々と続き、暑さと疲労で、完全にグロッキーです。

 真夏にロングライドなんてやるものではありませんね!

 

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 とはいえ、苦労して登って来ただけあって、なかなかの絶景でした。

 

PM 14:00頃 肱谷チェックポイント

 写真もありませんが、記憶もありません。

 たぶん疲労で脳が死んでいました。

 かろうじて冷たい水だけもらった記憶があります……。

 

PM 14:30 向山チェックポイント

 最西端のチェックポイント、ここからは折り返しです。

 ちなみに、このチェックポイントの終了時間が14:50なので、わりと終了間際。

 

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 エイドでなくてもエイド食があるスタイルは相変わらずですが、流石に残りわずかのようです。

 坂で疲れ果てた体に、冷えたスイカやメロンが染みますね。

 

 さらに

 

スタッフのおばちゃん

「カレーこれで最後だよ!美味しいよ!」

 

 正直疲労で食欲はなくなっていたんですが、

 

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 ほんともう皆こんな顔で勧めて来るもんですから、

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 食べずにはいられない。

 

 で、やっぱり美味い……。

 

 そして折り返しに入るわけですが。

 

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 とり
「……残り時間的に最後のチェックポイントは厳しい気がする」

 

 最後に残ってしまった川谷チェックポイントの終了時間は15:00。

 距離にして約7.5㎞。この時点で時刻は14:40。

 20分で7.5㎞、平坦ならば問題ありませんが、残念ながら川谷チェックポイントは坂の上です。

 萱野から肱谷のアップダウンでごっそりと体力を削られた今のとりでは、登坂にどれだけ時間がかかるかわかりません。

 

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 貨車
「とりあえずチェックポイントへの分岐まで行ってからどうするか決めよう」

 

 

PM 14:50 向山チェックポイントへの分岐点

 直進すれば5㎞先にゴール、左折すれば2.5㎞先に向山チェックポイント。

 もともとフリーコースなので、前チェックポイントの通過は必須ではありません。真っすぐゴールを目指せば余裕をもってゴールできる時間ですが、

 

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 とり
「残り10分、向谷15:00通過は無理だな……」

 

 2.5㎞の坂の上まで10分は、疲労した鳥足では絶望的……。下手に向かえば、チェックポイントは終了時間で通過できず、更にゴール時間に間に合わない可能性まで出てきます。

 

 諦めかけたその時、

 

スタッフのおっちゃん

「まだいけるいける!諦めんな!」

 

 忘れかけていましたが、もともと完走は二の次のはずです。

 

 ならば!

 

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 とり
「いくしかない!」

 

 確実なゴールを捨て、一か八かの最終チェックポイントへ進路をとる一行。

 十分に余力のあるKindleと牛は軽快に坂を上っていきます。

 

 が。

 

 萱野から肱谷のアップダウンで既に死に体のとりに余力はなく、斜度としては7%前後の大したことのない登りですがが、思った以上に力が入りません。

 

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 とり
(これはあかん……)

 

 再び諦めかけたそのとき、

 

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 貨車
「押そうか?」

 

 そういえばこいつは変態だった。

 怪我から復帰したてだというのに、まったく疲労を見せていないのはどういうことか。

 

 普段であれば、時間はかかっても自力で登ることを選ぶ私ですが、今は全員の完走がかかっているとき。自分のこだわりに皆を付き合わせるわけにはいかない。

 

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 とり
「押してくれてもよろしくてよ!」

 

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 貨車
「OK!」

 

 ああ、間違いない、こいつは変態だ。

 110㎞走ったあとに、坂道で人を押して、なんで25㎞/hとか出るんだ!

 

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 とり
「はっはっは、遅い、遅いぞ牛!」

 

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「な、なんだってー!」

 

 先行していた牛を抜き去る鳥(と貨車)。

 

 で。

 

PM 14:59 川谷チェックポイント
 漫画のようなギリギリのタイミングでかろうじてチェックポイントを通過。

 あとはゴールに向かうのみ!

 

 ちなみに、ゴールへの途上に最後のエイドステーションである大野エイドステーションがあったのですが、時間が惜しかったため、水の補給だけして通過しました。

 まぁ終了時間の15時を過ぎていたので、ほとんど食べ物は残っていませんでしたけどね。

 

 そして。

 

PM 15:20 美山小学校

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 無事に制限時間内にゴール。

 

 予定では前半にきついところを通過し、後半はゆっくり、だったのですが、予想外のエイドの威力と、予定外の後半の登坂によって、いろいろな意味でギリギリになってしまいました。

 

 さて、ゴール後は通過したチェックポイントのテープの数に応じた完走証をもらうのですが、

 

 これがまさかの自己申告。

 

 いや、確かに一人ひとりテープの数をチェックするのは大変だと思うんですが、なんというか達成感が……。

 

 まぁ、なにはともあれ、完走率30%(笑)の難関コースを無事にクリアしました。

 

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 完走賞を受け取り、12本のテープとはお別れです。

 

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 以上、週刊とりライド「京都美山サイクルグリーンツアー編」でした。

 次回からは通常営業です!

 

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